Neowinは4月27日(現地時間)、「Windows 11 still grinds my gears with these 5 things」において、Windows 11に対する5つの不満について伝えた。これはあくまでも著者の個人的見解だが、Windows 10のサポート終了が間近に迫る中で、これらの不満がユーザーの意思決定に与える影響は決して小さいとは言えないだろう。

  • Windows 11 still grinds my gears with these 5 things - Neowin

    Windows 11 still grinds my gears with these 5 things - Neowin

移行に待ったをかける、Windows 11の問題点

指摘されている5つの不満点は以下の通り。

  • ダークモード対応が不十分
  • 時間に合わせてテーマを自動切り替えできない
  • コントロールパネルと設定アプリが混在している
  • スタートメニューとタスクバーのカスタマイズ性が低い
  • アニメーションのレンダリングなどに不具合がある

Windows 11にはダークモードが用意されているものの、一部のUI要素がダークモードに対応していないため、全体的に整合性がないUIになってしまうことがある。特にファイルのプロパティウィンドウやコントロールパネルのような、古くから残る機能でその傾向が強い。結果的に、ユーザーはそれらのUIをダークモードに対応させるサードパーティー製ツールを使うことになる。

ダークモードとライトモードを時間によって使い分けているユーザーも多い。macOSではスケジュールを設定して自動切り替えられが、Windows 11にはその機能が提供されておらず、ここでもサードパーティー製ツールに頼る必要がある。

OSの設定をするために、設定アプリとコントロールパネルの両方が存在していてユーザーを混乱させるという問題もある。Microsoftは将来的にコントロールパネルを廃止して設定アプリに統合する予定だが、具体的な統合完了時期はいまだに明らかではない(参考記事:Windows 11のマウス設定、コンパネから設定アプリへ | TECH+(テックプラス))。

Windows 10のスタートメニューはタイルUIを採用しており、ユーザーが自由に配置などを変更することができた。また、タスクバーはデスクトップの上部や左右に移動することが可能だった。しかし、残念ながらWindows 11ではこれらの機能が廃止されており、カスタマイズ性は著しく低下している。Microsoftは現在、スタートメニューとタスクバーの大幅リニューアルを計画中だが、新UIはまだプレビュー機能として隠されている(参考記事:Windows 11のスタートメニューが大幅リニューアル | TECH+(テックプラス))。

Neowinによると、Windows 11のデスクトップ上のアニメーションには不具合があり、十分な性能のハードウェアを使っていたとしても、仮想デスクトップの切り替え時にタスクバーが消える、またはアニメーションのレンダリング性能が低下するといった問題が発生しているという。

2025年10月14日には旧バージョンであるWindows 10がサポート終了を迎える。それにもかかわらず、依然としてWindows 11に満足しておらず、古いOSを使い続けているユーザーも少なくない。Windows 10をスムーズに終了させるためには、Microsoftはユーザーが上げるこれらの不満の声に丁寧に対応していく必要があるだろう。