Microsoftは4月25日(米国時間)、「Copilot+ PCs are the most performant Windows PCs ever built, now with more AI features that empower you every day｜Windows Experience Blog」において、新しいAI機能をCopilot+ PC向けにリリースしたと発表した。
今回リリースされた主な新機能は、「Recall(プレビュー)」、「改善されたWindows検索」、「Click to Do」の3つ。4月のプレビュー更新プログラム(KB5055627)をインストールしたCopilot+ PCで利用可能としている。
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Copilot+ PCs are the most performant Windows PCs ever built, now with more AI features that empower you every day｜Windows Experience Blog
新機能の概要
Recallは「PCで見たことや実行した内容を安全に検索するツール」とされる。過去のアクティビティのスナップショットをAIが分析し、忘れかけのアプリ、Webサイト、画像、またはドキュメントを素早く見つけ出す手助けをしてくれる。
2024年5月に発表されたRecallだが、当時は不十分な暗号化や機密情報漏洩など、セキュリティが考慮されておらず専門家から「悪夢のようだ」とまで強く非難されていた。指摘を受けたMicrosoftはリリースを見送り、Windows Insider Programにてセキュリティ問題への対処を行っていた。
それから1年近くが経過し、このたび正式リリースが発表された。新しいRecallでは過去のアクティビティのスナップショットの保存をいつでも一時停止できるように変更。また、スナップショットをWindows Helloで保護するようになり、サインインしているユーザーのみアクセス可能としている(参考：「リコールであなたの作業を遡って調べる - Microsoft サポート」)。
現在サポートしている言語は日本語、英語、中国語(簡体字)、フランス語、ドイツ語、スペイン語の6つ。日本語に初めから対応しており、Copilot+ PCユーザーは更新プログラムをインストールすることですぐに体験することができる。
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Recallの検索画面 引用：Microsoft
改良されたWindows検索は、目的のファイル名などを忘れた場合に内容から検索を可能にする機能だ。覚えている単語やフレーズなどから画像やドキュメントなどを見つけ出すことができる。特に画像検索は強力で、描かれている内容に対する直感的な検索を可能にする。
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改良されたWindows検索の例。「山(mountains)」と入力しただけで関連ファイルを見つけ出す 引用：Microsoft
Click to Doは画面に表示されたテキストや画像の操作を支援するツールだ。アプリ間を行き来することなく、画面上のコンテンツに対する利用可能なアクションを表示し、画像やテキストのリアルタイム操作やタスク間の移動を可能にする。
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PDFドキュメントの要約を表示する例 引用：Microsoft
段階的なロールアウト
4月のプレビュー更新プログラム(KB5055627)は段階的なロールアウトとして提供される。そのため、すべてのCopilot+ PCユーザーがすぐに利用できるわけではない。
それでもいち早く体験したいユーザーは、Windows Updateの「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」を有効にして「更新プログラムのチェック」を選択することで、更新プログラムの速やかな提供を受けられる可能性がある。
プレビュー更新プログラムをインストールしないユーザーには、来月予定されている月例のセキュリティ更新プログラムにて配布が見込まれている。
MicrosoftはWindows 10 PCの買い替えを検討しているユーザーに、これら強力なAI機能をサポートするCopilot+ PCへの乗り換えを推奨している。今後もAIエクスペリエンスを強化していく方針を打ち出しており、新しい驚異的な価値を提供するとしている。
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