Windows Centralはこのほど、「Is saying "please and thank you" to ChatGPT worth it? — CEO jokes it spends "tens of millions of dollars" on polite prompts」において、OpenAIのCEOであるSam Altman氏が最近Xに投稿したジョークについて伝えた。
Altman氏は、ChatGPTのユーザーがAIに対して丁寧な挨拶を交わすことに対して、「OpenAIはこの挨拶に対して数千万ドルの電気代を払っている」と冗談めかして述べた。
Sam Altman氏「数千万ドルは有効に使われた」
ChatGPTをはじめとするAIチャットを使用する際、プロンプトの入力で「お願いします」や「ありがとう」のような丁寧な挨拶を交わす人は少なくない。しかし、AIはこのような挨拶に対しても、通常の作業指示と同様に思考を巡らせるので、その分の計算リソースを消費している。これは、その計算に必要な電力を消費することを意味している。
この事実について、あるXユーザーが「人々がAIモデルに"お願いします"や"ありがとう"と言うことで、OpenAIはどれだけの電気代を失っているのだろうか」という問いかけを行った。それに対してSam Altman氏が冗談交じりに答えた金額が「数千万ドル」というわけだ。実際には、同氏は「数千万ドルは有効に使われた」と回答しており、その出費が決して無駄なものではないと示唆している。
ChatGPTの運用維持にかかる1日のコストは最大70万
2023年の報告では、OpenAIはChatGPTの運用維持に対して1日あたり最大70万ドルを費やしている。現在はよりAIが高度化しているので、もっと多くの金額が消費されているかもしれない。数千万ドルは明確な根拠がないジョークだとしても、単なる挨拶に対して消費する計算リソースは決して少ないものではないだろう。