住友電工情報システムは18日、同社の電子承認・電子決裁システム「楽々WorkflowII」と生成AIを連携した新機能「AIプラグインビルダー」の試用試験を開始したことを発表した。Javaソースコードでプラグインによるアドオン開発が可能になる試験機能はRAG(検索拡張生成/Retrieval-Augmented Generation)を応用するもので、例えば「文書発行後の処理で、文書のデータを独自のデータベースに登録したい」のような自然文を入力するだけで、生成AI(ChatGPT)が必要な専用コードを生成する。

  • 自然文の入力でJavaソースコードを生成する「AIプラグインビルダー」画面(同社資料より)

マニュアル、FAQ、Javadocなど積み重ねてきた楽々Workflowの実装知識データベースを活用することで実現している。同機能は、試験利用で4月1日よりサポートサイトから利用できるようになっており、専門的なプログラミング知識が無いユーザでも業務要件に応じたコード生成を可能にすることで、開発に携われるユーザーの裾野の拡大が期待できる。今後、アンケートやヒアリングを通して"ユーザが求める機能や品質にどの程度応えられるか"を検証し、2026年度中の正式サービス開始を目指している。

「楽々WorkflowII」は、ブラウザ1つで申請フォーム・承認フローをスピーディに立ち上げる簡単な方法から部門やグループをまたがる複雑な経路のフロー構築、文書管理はもちろん人事、経費精算などシステムをまたいだフロー開発、利用状況データの定量的な可視化・分析とワークフローを基軸に業務効率化を図れるパッケージソフト。

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