Microsoftは4月15日(米国時間)、「メッセージセンター - Microsoft 365 管理センター」において、Microsoft Office 2016および2019のサポートを2025年10月14日に終了すると発表した。

同日、他の製品サポートも終了することも伝えられており、組織の管理者に新しい製品への切れ目のない移行計画を策定するように促した。

  • メッセージセンター - Microsoft 365 管理センター

    メッセージセンター - Microsoft 365 管理センター

複数のMicrosoft製品が10月14日にサポートを終了

10月14日にサポートを終了するMicrosoft製品としては、Windows 10が繰り返しアナウンスされている。意図的かどうかは定かではないが、Microsoftは同じ日に複数の製品サポートを終了する予定だ。今回メッセージセンターから発表されたサポート終了予定の製品は次のとおり。

  • Microsoft Office 2016
  • Microsoft Office 2019
  • 上記Microsoft Office製品の追加のアプリ
  • Microsoft Visio 2016
  • Microsoft Visio 2019
  • Microsoft Project 2016
  • Microsoft Project 2019

これら製品は10月14日以降、アップデート、セキュリティ修正、テクニカルサポートの提供を終了する。アプリはサポート終了後も動作するが、潜在的なセキュリティリスク、コンプライアンスリスク、システムの非互換性、その他の問題を引き起こす可能性がある。このようなリスクを回避するために、Microsoftは十分な余裕を持って新しい製品へ移行するように推奨している。

Microsoft 365を推奨

Microsoftは移行先としてサブスクリプション版のMicrosoft 365を推奨している。同社はその利点を次のように述べている。

「Microsoft 365は、Word、Excel、PowerPointといったお馴染みのアプリの最新バージョンをデスクトップ、モバイル、Webに提供し、Modern Lifecycle Policyに基づく継続的なサポートを提供します。また、Microsoft 365 Copilotアドオンとの併用も可能です」

なお、移行作業には「Microsoft FastTrack」が活用できるという。FastTrackは組織がMicrosoft 365サービスを迅速かつ効率的に学習、準備、デプロイするのに役立つリモートガイダンスを提供し、Microsoftクラウドソリューションへの展開をサポートする。

オフラインシステムにはLTSC製品を推奨

サブスクリプション製品はオンライン接続を必要とすることから、高いセキュリティを要求するオフラインシステムでは利用することができない。そこでMicrosoftはオフラインシステムの管理者に、Microsoft Office LTSC(Long Term Servicing Channel) 2024へのアップグレードを推奨している。

Microsoft Office LTSC 2024はMicrosoft 365のサブセット(機能限定版)に位置づけられる製品だ。Fixed Lifecycle Policyに基づき2029年10月までサポートが予定されている。