OpenAIとソフトバンクが今年1月に明らかにしたAIインフラプロジェクト「Stargate」で、グローバルインフラを英国に構築する可能性があるという。

データセンターの有力候補地に英国

StargateはDonald Trump(ドナルド・トランプ)氏が大統領就任直後に、OpenAI、ソフトバンク、Oracleらが発表したプロジェクト。5000億ドルを投じてAI時代に備えた大規模なインフラを構築するというもので、当時3社のトップがトランプ大統領の横に並んで写真に収まった。

5000億ドルは今後4年間の投資額とされており、そのうちAI基盤に1000億ドルとなっている。米国のAIを強化することが目的であるため、テキサス州のデータセンターなど米国内が中心となるが、英国政府のAI投資促進の強化を受けて英国が有力候補地の1つになっているという。

英政府はデータセンターの電力アクセス向上などを通じて投資促進を進めており、これが電力供給を課題としているStargateの関心をひいているという。OpenAIは英国を、米国外で最も重要な市場の1つと位置付けているとのこと。

Stargateはソフトバンクが資金調達を主導し、負債と資本を組み合わせて数百億ドル規模の投資を行う見込みとのこと。当初、OpenAIに独占的にサービスを提供する計画だという。Financial Times(FT)が報じている。