両備システムズは4月17日、小中学校向け教員業務改善ツール「校務の宝箱シリーズ」を開発したと発表した。今回、同社では学校現場の授業教材に加え、事務の書式として手軽に活用できる業務ごとにパッケージ化されたツール群を開発した。
「校務の宝箱シリーズ」開発の背景
政府が2019年にGIGAスクール構想の第1期を開始し、2020年のコロナ禍を背景に取り組みは全国で加速した結果、小中学校では1人1台のタブレット端末が導入され、教育のデジタル化が進んでいる。しかし、教員の負担は依然として大きく、働き方改革の推進が緊急の課題となっている。
同社は岡山県内の小中学校に対して、GIGAスクール構想第1期からタブレット端末の導入や保守やICT支援員の派遣などの導入実績がある。学校現場では教員の業務負担も大きく、これまでもICTによる解決の相談を受けていたことから、業務改善ツールの作成を進めてきた。
現在、学校で使用されている業務改善ツールの中には教員が独自に作成したものも多くあるが、異動などが原因で作成者が不在となりメンテナンスができなくなるケースも発生しているという。そうした事態にも対応できるように、同社が開発したツールをサービス化し、学校現場でも活用できる仕組みを構築した。