Microsoftは4月10日(現地時間)、「Significant performance improvements with Edge 134」において、Webブラウザ「Edge」のパフォーマンスがバージョン134以降で3〜9%向上したと伝えた。​Speedometer 3.0ベンチマークによる結果に基づくもので、ページを開いたときの表示速度が速くなっていることを表す。

​Speedometer 3.0で現実に近い応答性能を測定

Microsoftは、ChromiumベースのWebブラウザ「Edge」に対するパフォーマンスの改善に継続的に取り組んでいる。その取り組みの中で、最新版では基盤となるエンジンに大きな変更を加えたという。その結果、Edge 134では、従来バージョンと比較してSpeedometer 3.0によるベンチマークが3〜9%向上したとのこと。

  • ​Speedometer 3.0によるEdgeの応答性能 出典:Microsoft Edge Blog

    ​Speedometer 3.0によるEdgeの応答性能 出典:Microsoft Edge Blog

​Speedometer 3.0は、Webページにおけるユーザー操作をシミュレートすることで、Webアプリケーションの応答性を評価するベンチマークツールである。Apple、Google、Microsoft、Mozillaなどの主要なテクノロジー企業が共同で開発しており、現実的なWebサイトの応答速度に近い結果が得られるとして広く利用されている。

Microsoftが最近のEdgeのアップデートでどのような変更を行ったのか、具体的には説明されていない。Windows Edge Blogには、「当社独自のアプローチと速度の最適化への注力、そしてEdgeとその中のChromiumレンダリングエンジンに継続的に加えているコード変更」の成果によるものと記されている。

​Speedometer 3.0ベンチマークの結果だけでなく、Microsoft独自のフィールド テレメトリからも、Edge 133と134の間で大幅なパフォーマンス向上を確認できたという。それによると、ナビゲーション時間が1.7%高速化、起動時間が2%高速化、Webページの応答性が5%~7%向上という結果が得られたとのこと。

Microsoftは今年2月にも、Edge 132でダウンロード、ドロップ、履歴、inPrivateの新しいタブエクスペリエンスなど、ブラウザの重要な機能の多くを高速化したことをアナウンスしている。134は、その132よりもさらに高速化したということで、Edgeの進化の早さを如実に表している。