SB C&Sは4月4日、応援購入サービス「Makuake」を運営するマクアケと提携し、クラウドファンディング終了後の一般販売を支援する「販路開拓コンサルパッケージ」を提供開始した。商品化後に一般販売を行う事業者を対象に、販売戦略の策定や流通チャネルの確保を支援する。
Makuakeではこれまでに4万3,000件超のプロジェクトが実施されているが、事業者はプロジェクト終了後の販路拡大や価格設計などで課題を抱えているという。とくに自社販売網を持たない実行者にとって、過去の取引や実績がない場合の販路開拓・拡大は容易ではない。また、プロジェクト終了後の一般販売を考慮した適切な価格設定に悩む実行者も多く、出口戦略を見据えたプロジェクト設計のアドバイスが求められてきた。一方、SB C&Sはソフトバンクショップや家電量販店、ドラッグストア、法人向け販売といった幅広い販売ネットワークを持ち、とくにIoT製品や家電分野で豊富な販売実績を持つ。
新たに提供開始した「販路開拓コンサルパッケージ」のメニューは2種類。ひとつは「プロジェクト設計時のコンサルティングと一般販売時の販路紹介」で、Makuakeでプロジェクトを立ち上げる前から、一般販売時の販路や価格を考慮したプロジェクト設計のアドバイスを受けられ、プロジェクト終了後にはSB C&Sが持つチャネルで販売できるというもの。
もうひとつは「プロジェクト終了済み商品の販路開拓」で、すでに終了したプロジェクトのデータを分析し、「相性の良い顧客セグメント」を特定。SB C&Sのネットワークを活かして適切な販路を紹介し、販路拡大を後押しする。
販路開拓コンサルパッケージの提供開始を記念し、4月24日午後0時から「SB C&Sおよびマクアケによる 販路開拓コンサルパッケージ 実行者向け解説セミナー」をオンラインで共同開催する。セミナーでは、パッケージの適用条件や申し込み方法のほか、販路開拓の具体策について解説。登壇者はマクアケの松岡宏治執行役員とSB C&S 商品戦略室長の一柳豪氏で、両社の視点から販路戦略を紹介する。参加費は無料で、事前にイベント詳細ページ内のエントリーフォームから参加登録が必要。