Cloudflareは4月7日(米国時間)、AIエージェント開発のためのの新製品群を発表した。新製品群は、通常数カ月かかるAIエージェントの構築を数分に短縮にし、シンプルかつ低コストで大規模な実行を可能にする。

リモートMCPサーバが利用可能に

MCP(モデルコンテキストプロトコル)は、AIエージェントが外部サービスと直接やり取りできるオープンソース規格。これにより、AIは指示のほか、メールの送信やミーティングの予約、コード変更の適用など、ユーザーの代わりにさまざまなタスクを完了することが可能。

MCPはこれまでデバイス上でのローカルな動作の実行に限定されていたが、今回、Cloudflareのグローバルネットワーク上にリモートMCPサーバを簡単に構築および展開できるようになった。

これにより、AIエージェントがローカルホストサーバを必要とせずにインターネットに安全に接続し、さまざまなサービスとやり取りできるようになる。

Durable Objectsの無料プランを提供

これまでは有料プランでのみ提供していたDurable Objectsが、無料プランでも利用可能になり、AIエージェントの構築に必要なコンポーネントへのアクセスが拡大された。

Durable Objectsは、コンピューティングとストレージを組み合わせた特殊な開発者ツールで、インフラストラクチャを管理することなく、サーバーレス環境でステートフルなアプリケーションを構築可能。コンテキストを維持する必要があるAIエージェントに対して理想的な基盤を提供する。

Cloudflare Workflowsを一般提供

Cloudflare Workflowsは、分単位、時間単位、日単位、または数週間にわたって自動的に再試行、持続、実行できるマルチステップのアプリケーションを構築可能。

これにより、開発者や組織は、AIを取り入れたマルチステップのアプリケーションを構築および管理できるようになる。