米OpenAIは4月4日(現地時間)、同社のAIモデルに関するリリース計画の変更を明らかにした。CEOであるサム・アルトマン氏がXへの投稿で明らかにしたところによると、以前に単体提供を見送っていた推論モデル「o3」と、未発表の軽量モデル「o4-mini」を数週間以内にリリースする予定である。一方で、次世代モデルとして注目を集める「GPT-5」のリリースは当初の予定より遅れる見込みである。ただし、リリースまで「数カ月」というタイムフレームに変更はない。
change of plans: we are going to release o3 and o4-mini after all, probably in a couple of weeks, and then do GPT-5 in a few months.
— Sam Altman (@sama) April 4, 2025
there are a bunch of reasons for this, but the most exciting one is that we are going to be able to make GPT-5 much better than we originally…
OpenAIは今年2月に製品ロードマップを見直し、o3の単体リリースを事実上キャンセルしていたが、今回の方針変更により再び提供されることとなった。アルトマン氏はこの変更について、いくつかの理由を挙げており、その一つとして「GPT-5が当初の想定以上に優れたものになる見通しが立った」と述べている。
GPT-5は、従来型(事前学習型)のGPTシリーズと、2024年9月に登場したo1から続く論理思考型の2つを統合した統一モデルになる。OpenAIは近年、音声対話、視覚的なインタラクションが可能なCanvas、検索、詳細調査(Deep Research)など、多様な機能をリリースしてきた。GPT-5ではこれらのツールを効果的に利用し、幅広いタスクに対応できるシステムの構築を目指しているが、アルトマン氏は「スムーズに統合することが予想以上に困難であること」も、GPT-5のリリースが遅れる理由であると説明している。
OpenAIは3月、GPT-4oを活用したChatGPTの画像生成機能の強化を実施し、「ジブリ風画像」生成が話題を呼んだこともあり、予想を大幅に上回る利用増に直面した。同社はGPT-5の公開時にも同様の反響があると予想しており、アルトマン氏は「前例のない需要が見込まれる中、それに対応できる十分なリソースを確保したい」と述べている。
今回の計画変更の背景には、競合からのプレッシャーも存在する可能性がある。3月にGoogleが論理思考型のAIモデル「Gemini 2.5」を発表し、「Gemini 2.5 Pro Experimental」の提供を開始した。OpenAIがo3の単体リリースを中止したことで、その空白を埋めるかたちでGoogleがユーザー基盤を広げる好機になっている。OpenAIは、o3とo4-miniをリリースすることで現在の市場における競争力を強化できる。