The Registerはこのほど、「Microsoft's many Outlooks are confusing users and employees」において、Microsoftが提供している複数種類のOutlookが自社の社員を含む多くのユーザーを混乱させていると指摘した。
現在、Microsoftのメールクライアントの「Outlook」は、以前からあるバージョンと2024年に正式リリースされた新バージョンがある。2つのアプリは同時にインストールすることが可能であり、Microsoftは新バージョンへの移行を推奨しているものの、現時点ではどちらを利用するかはユーザーに判断が委ねられている。
「Outlook (Zero Sugar)」もただの冗談では済まされない
The Registerは、Microsoftで開発者コミュニティ担当副社長を務めるScott Hanselman氏がBlueskyで行った投稿を紹介している。この投稿で同氏は、Webカレンダーファイルを開く際にWindowsが勧めてくるオプションとして「Outlook New」、「Outlook (new)」の他に、「Outlook (Zero Sugar)」や「Outlook (Caffeine Free) 」などを提示している。もちろんこれはジョークだが、複数バージョンのOutlookがユーザーを混乱させていることを揶揄するものでもある。
実のところ、Outlookを使用するユーザーには2つの選択肢がある。1つは以前より提供されてきたOutlookを使用し続けることである。このバージョンは現在は「Outlook Classic」という名称に変更されているが、Windowsの新規ユーザーに対してデフォルトで提供されるのはこちらのバージョンである。
もう1つは2024年8月にリリースされた新バージョンの「Outlook for Windows」を使用することだ。これはもともと「新しいOutlook」と呼ばれていたもので、従来のWindowsで提供されていた「メール」「カレンダー」「People」の3つのアプリの機能をすべて統合した形になっている。「Outlook for Windows」のリリースに伴って、「メール」「カレンダー」「People」は2024年12月末をもってサポートが終了した。
Microsoft自身はOutlookユーザーに対して新バージョンのOutlookへの移行を強く推奨している。2025年2月の更新プログラムでは、Windows 10に対して新しいOutlookを強制的にインストールする処置も実施している(参考記事:Windows 10アップデート公開、新しいOutlook強制インストール | TECH+(テックプラス))。
前述の通り、Windowsのデフォルトのメールクライアントは現在はまだWindows Classicだが、将来的には新バージョンのOutlook for Windowsに変更される。そのタイムラインは次のサポートページで詳しく説明されている。
Outlook Classocのユーザーはいずれは新バージョンへの移行を迫られることになるが、新バージョンにはまだ多くの機能が欠けているという問題もあり、Microsoftの思惑通りには移行は進んでいないのが現状である。MicrosoftはOutlook Classicのサポートを少なくとも2029年まで継続すると発表している。2つのバージョンが混在することによる混乱はしばらく続きそうだ。
