米国におけるTikTokの行方について、米Oracleが米国法人の少数株式取得を検討しているという。
米国におけるTikTokの行方について、米Oracle(オラクル)が米国法人の少数株式取得を検討しているという。
オラクルがセキュリティチェックを主導
前政権時に成立した「TikTok禁止法」より、TikTokを運営する中国ByteDanceは米国事業を切り離すことが求められている。この法律はトランプ大統領就任後に一時的に施行された。その後、同大統領は75日間TikTokの運営を認める大統領令に署名している。
その期限が4月5日に迫る中、オラクルがTikTokの米国事業の売却案において、セキュリティ保証の提供と新たな米国法人への少数株式取得を検討しているという。アルゴリズムは中国側の管理下に残る可能性がある。
匿名を条件に語った関係者によると、先週に政権内で回覧された提案では、オラクルが米国の買収者と協力してユーザーデータの安全性を保証する役割を担うという。これには、米国版TikTokに中国政府が悪用できるバックドアが含まれないという保証も含まれるという。
TikTokは「Project Texas」として、米国ユーザーのデータ保護と中国政府の干渉を防ぐために15億ドルを投じている。ここでは、米国ユーザーのデータを米国内のサーバに保存し、オラクルがセキュリティチェックを主導することになっている。
関係者によれば、この提案はまだ暫定的なものであり、詳細は変更される可能性があるという。合意は、トランプ大統領、ByteDance、そして中国政府の承認が必要になるという。3月19日付のBloombergが関係者の話として報じている。