Googleは3月13日(米国時間)、「Introducing Gemini with personalization」において、新しい個人向けAIアシスタント「Gemini with personalization」をリリースしたと発表した。

GeminiおよびGemini Advancedの加入者に実験的機能として提供される。

  • Introducing Gemini with personalization

    Introducing Gemini with personalization

Gemini with personalizationの概要

「Gemini with personalization」はユーザーを理解する個人向けAIアシスタント。「Gemini 2.0 Flash Thinking」モデルを搭載し、Google検索など各種アプリケーション、サービスと連携してこれまで以上に役立つ応答を実現する。ユーザーが許可すれば、過去の検索履歴に基づいた応答も可能だ。

数カ月後にはGoogleフォト、YouTubeなど他のGoogleアプリやサービスとの連携もサポートされる。ユーザーの活動や好みをより深く学習し、ユーザーに寄り添うAIを提供する。

プライバシーにも配慮

個人向けAIを提供するには、ユーザーの個人情報を学習させる必要がある。そのため、プライバシー保護が一段と重要になるが、Googleはこの問題に対処するプライバシーおよびデータ保護機能として、以下を実装した。

  • 検索履歴や他のアプリに接続する前に許可を求める。ユーザーはデータが使用されるか否かを把握し、制御できる
  • ユーザーは保存した情報、過去のチャット、検索履歴など、どのデータソースが使用されたか確認できる
  • Geminiが検索履歴へアクセスする条件は、パーソナライズ機能付きGeminiを選択、検索履歴への接続を許可、Webアプリとアプリのアクティビティーを有効化した場合に限る
  • 検索履歴への接続許可を求める画面 - 引用:Google

    検索履歴への接続許可を求める画面

提供開始

「Gemini with personalization」は発表と同時にリリースされた。45か国語をサポートし、欧州経済領域(EEA: European Economic Area)、スイス、英国を除くほぼすべての国と地域で利用することができる。今後はモバイルユーザーにも段階的な展開が開始される。

現在の制限などより詳しい説明は「Gemini with AI personalization - get help made just for you」から閲覧することができる。