Microsoftは3月11日(米国時間)、「Windows 10, version 22H2 known issues and notifications|Microsoft Learn」において、2025年1月のプレビュー更新プログラム(KB5050081)およびこれ以降の更新プログラムを適用するとプリンタがランダムなテキストを印刷する可能性があると伝えた。
不具合の概要
この不具合はUSB印刷プロトコルとIPP over USBプロトコルの両方をサポートするUSB接続のデュアルモードプリンタに影響する。不具合の影響を受けた場合、ネットワークコマンドや異常な文字列を含むランダムなテキストやデータを予期せず印刷する場合があるという。
プリンタの電源を入れたとき、または再接続したときに発生する可能性が高く、印刷されるテキストの多くは「POST /ipp/print HTTP/1.1」で始まり、IPP関連ヘッダーが続くとされる。
影響を受けるシステムは次のとおり。Windows 11バージョン24H2およびサーバは影響を受けない。
- Windows 11バージョン23H2
- Windows 11バージョン22H2
- Windows 10バージョン22H2
軽減策
Microsoftは「既知の問題のロールバック(KIR: Known Issue Rollback)」を通して不具合を軽減した。Windows UpdateまたはWindows Update for Businessを使用しているデバイスでは変更が通知され、再起動後にロールバックが有効になる。
企業で利用している機器については、管理者が特別なグループポリシーをインストールして構成する必要がある。公式の詳細情報を確認し、必要に応じて実施することが推奨されている。
現在、Microsoftは最終的な解決に向けて取り組み中としている。不具合の修正を完了後、Windows Updateを通じて修正パッチを配布する見込みだ。