インターネットイニシアティブ(IIJ)と河村電器産業は3月11日、生成AI用のGPU搭載サーバに対応できるモジュール型エッジデータセンターを共同で開発したと発表した。

3月18日~19日に開催される展示会「Data Center Japan 2025」のIIJ・河村電器産業共同ブースにおいて、試作品を初めて展示する。

あわせて、新たなエッジデータセンターのPoV(Proof of Value、価値検証)を目的に実施パートナーを募集する。

モジュール型エッジデータセンターの特徴

同データセンターはモジュール筐体に、19インチサーバラック1架とサーバ冷却装置、UPS(無停電電源装置)、物理セキュリティなどデータセンターに必要な機能を搭載。そのため、ビル型やコンテナ型に比べて短納期かつ低コストで設置することが可能。

モジュール筐体は、受電設備に用いられる汎用キュービクルの函体をもとに開発されており、幅120cm、奥行200cm、高さ230cmと小型で屋内屋外を問わず設置可能。建築基準法で定められている建築物に該当せず、設置時の建築確認申請は原則必要ない。

1モジュール当たり45kWの電力供給とそれに対応したサーバ冷却能力を有しており、生成AI用途のGPU搭載サーバの導入が可能となっている。

  • モジュール型エッジデータセンターの試作品のイメージ