三井化学は、社内におけるデータサイエンティスト・スペシャリスト(DS)制度の運用開始を発表した。長期経営計画「VISON 2030」を制定する同社は、「未来が変わる。化学が変える。 Chemistry for Sustainable World」を掲げ、1.事業ポートフォリオ変革の追求、2.ソリューション型ビジネスモデルの構築、3.サーキュラーエコノミーへの対応強化、4.DXを通じた企業変革、5.経営基盤・事業基盤の変革加速、を基本戦略として持っている。

"DXを通じた企業変革"を戦略のひとつに据えて取り組む同社は、NEC(日本電気)やアビームコンサルティングの協力のもと、全社員のデジタルリテラシーの向上のためのDX人材レベル(0-3)4段階を定義、レベル3ではデータ分析プロセスの構築や分析実践を行えるデータ分析を基軸とした高度なDX人材育成プランを実践(ニュースリリース)している。

ここに新たに加わるのが、2月から運用が開始されたデータサイエンティスト・スペシャリスト制度。同社のDX人材レベル2以上の社員が実務経験を積むことで目指せるもので、データサイエンスの専門性に応じたマネジメント処遇が与えられる。

同社のDX人材育成プランは化学業界の特性や同社業務を想定したものだが、これらDX人材にさらにデータサイエンティストとしてのキャリアパスを提供することで、化学分野と親和性の高い専門的なデータサイエンティストが浸透するCX(Corporate Transformation/企業変革)を推進する。

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