さくらインターネットとキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は3月6日、暗号化消去対応フォーム「Cipher-X」を開発し、業務提携したと明らかにした。同サービスは、さくらインターネットが同日に提供を開始している。
「Cipher-X」の概要
2024年に改訂された総務省のガイドラインにより、自治体における情報セキュリティの強化が求められており、同サービスはガイドライン記載のデータ抹消基準に準拠した方法で、自治体をはじめイベント集客などで一時的に収集する個人情報を安全・適正に管理できるWebフォーム提供サービス。
同サービスの主な特徴として、クラウドデータの暗号化、暗号化消去、暗号鍵の適切な管理など、クラウド上におけるデータの安全な取り扱いについて規定された総務省の「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」に準拠し、収集された情報を安全・適正に管理する。
また、収集された情報はすべて国内事業者によって、国内のデータセンターで管理することに加え、収集した情報を消去する際、暗号消去ログを基に第三者データ適正消去証明書の発行を行うことが可能。
価格は税込で初期費用が6万6000円、月額費用が1万1000円となり、各社の役割としてさくらインターネットはパブリッククラウド「さくらのクラウド」で同サービスの構築・提供、キヤノンITSは暗号化支援サービス「Cipher Security Service」で情報の透過型暗号化および鍵管理機能をそれぞれ提供する。