相鉄グループの相鉄バス、NTTコミュニケーションズ、先進モビリティ、海老名市は2月28日、公道を使用した自動運転EVバスの実証実験を3月10日~3月21日までの平日に実施することを発表した。この実証は相鉄ホールディングスと海老名市が2024年5月に締結した包括連携協定を契機として実施される。
実証実験の概要
今回の実証実験では海老名駅から海老名市役所までの片道約1.2キロメートルの公道を、運転席に運転士を配置した状態で海老名市役所にて遠隔監視を行う自動運転「レベル2」で運行する。
遠隔監視に用いるモバイル通信はNTTコミュニケーションズが担当する。パケット優先機能を実装した5Gワイドを用いることで、通勤ラッシュなどの混雑環境下でも安定性の高い遠隔監視映像の伝送を実現するという。
なお、実証実験期間中はスマートフォンなどアプリ上で予約が可能で、一般客も自動運転EVバスに乗車できる。
実証の具体的な内容
実証に使用する車両は、先進モビリティ所有の小型EVバス1台(全長6990ミリメートル、全幅2080ミリメートル、全高3060ミリメートル)。自動運転の方式はGNSS誘導方式。5Gワイドを用いて、モバイルネットワークでも安定した映像伝送を目指す。
実証においては、自動運転バス車両に搭載したカメラから映像データを取得し、自動運転車の安心安全な走行実現に貢献する目的で利用する。車載カメラからの映像データは、自動運転車両が置かれている状況などを遠隔からリアルタイムに把握する為に使用されるものであり、通行している市民などを特定するものではない。カメラで撮影されたリアルタイム映像データは実証企業関係者のみ立ち入り可能な遠隔管制室内で取り扱い、実証完了後は削除されるとのことだ。