サッポロHD社長に時松浩氏 8年ぶり交代、ビール強化

サッポロホールディングスが2025年3月からの社長交代を発表した。新社長は常務グループ執行役員の時松浩氏。尾賀真城社長は特別顧問に就く。

 同グループは中期経営計画(2023―26)の中でも構造改革で事業整理を進め、よりビール事業に集中していく方針を打ち出していた。また大手ビール3社とよく比較されるのは海外売上比率の低さだが、成長ドライバーとして海外事業も位置づけ注力している最中。23年度の売上収益5186億円のうち、海外事業(外食含む)の売上が占める割合は約2割。

 実際、米国において、同社の商品『SAPPORO PREMIUM BEER(SPB)』は、アジアビール売上36年連続№1でシェア首位。1964年にアメリカ向けのビールの輸出から本格的な国際展開をスタートしてから、86年にトップシェアとなって以来、現地の人々に長年認められているビールである。

 時松氏は、91年に旧サッポロビールに入社。その後、2008年から営業企画部長、関信越本部長、新価値開発部長、スピリッツ戦略部長、13年に取締役執行役員営業本部長などその他さまざまな要職を経てきており、ビール事業全般には非常に精通した人物。のちに、19年サッポロ不動産開発の社長として不動産事業も経験し、23年には現職兼ポッカ札幌フード&ビバレッジの社長にも就任していることから、同社のすべての事業を経験している。

 関係者は「時松氏は酒類、食品・飲料、不動産の各事業に精通している。かつ執行役員時代に海外事業も一部担当し、今後注力していく海外事業においても折衝能力も高い」と話す。

 ビール事業を強化していく方針から、次期からホールディングス社長となる時松氏がビール事業会社サッポロビールの社長も兼ねる。強化したい主力事業の推進力をもちながら、グループ全体を牽引することができるか、時松氏に大きな期待がかかっている。