BetaNewsは2月21日(米国時間)、「Microsoft is giving Snipping Tool a major OCR upgrade in Windows 11」において、Windows 11の画面キャプチャーアプリ「Snipping Tool」が強化されると伝えた。
従来のOCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)が進化し、スクリーンショットを撮らずにテキストの抽出が可能になるとのことだ。
Snipping ToolのOCRが進化
Windowsの「Snipping Tool」は画面やウィンドウのスナップショットおよび録画を可能にする画面キャプチャーアプリだ。録画したデータは画像や動画ファイルとして保存でき、画像の場合は「テキスト アクション」ボタンをクリックすることでテキストに変換(OCR)することも可能。
Windows研究者のphantomofearth氏によると、このOCR機能が進化し、スナップショット画像を撮らずに「Text extractor」ボタンから直接テキストに変換できるようになるという。さらに、ショートカットキー「Win+Shift+T」が新たに割り当てられるという。
phantomofearth氏はXへの投稿において、設定アプリ全体をOCRにかけるデモ動画を掲載している。OCR変換結果は画面上に直接描画され、視覚的にわかりやすく、利便性の向上を確認することができる。
なお、この機能は「Microsoft PowerToys」の「Text Extractor」とほぼ同一の機能とされる。新しいSnipping Toolの場合は画面上に結果を表示するが、PowerToysの場合は自動で全文をクリップボードにコピーする。
リリース時期は不明
新しいSnipping Toolのバージョン番号は公開されておらず、現時点ではリリース時期も明らかになっていない。早期のリリースを期待するとともに、Microsoftの今後の発表に注目しておきたい。