ソフトバンクは2月20日、建設業界向けに、ダンプカーをはじめとする、建設車両の管理や配車業務のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を支援するサービス「HacoBuddy(ハコバディ)」を提供開始すると発表した。
HacoBuddyは、建設会社と運搬会社向けにそれぞれ提供するクラウド型の車両管理・配車サービス。電話やFAXなどで行っていた車両手配依頼や、手入力で行っていたさまざまな業務を、画面上で処理することができる。
車両に小型の専用IoTデバイスを搭載することで、管理者は、移動中の車両の現在地を地図アプリ上でリアルタイムに把握することが可能。IoTデバイスは単方向通信を採用しており、高速なデータ伝送が可能で、位置情報の取得を高速かつリアルタイムに行う。デバイスの大きさは手のひらサイズで、一般的なインターネット通信に比べて低消費電力で稼働するという。
運転者もスマホで現在の状況を確認できるため、建設現場への入退場をスムーズに行うことができる。また、トンネルなど通信が一時的に不安定になる場所でも位置情報を把握でき、過去に運行したルートを日時指定で検索できる。
管理画面でドライバーや車両ごとにスケジュール管理を行い、運転者や協力会社に共有できるため、スムーズな情報連携が可能だという。また、運転日報の自動作成機能もある。IoTデバイスから車両の位置情報や移動ルートを収集し、車両や運転者の一日の走行記録を基に日報を自動作成し、管理者の作業負担を軽減する。
建設会社向けの「案件管理プラン」と、運搬会社向けの「車両管理プラン」の2種類を用意し、料金はそれぞれ1カ月・1車両あたり1万780円、2178円となっている。