BetaNewsは2月18日(米国時間)、「Microsoft is pushing a security update to Windows 11 that breaks File Explorer」において、2月11日にリリースされたWindows 11バージョン24H2の「セキュリティ更新プログラム(KB5051987)」に重大な不具合が存在する可能性があると伝えた。
重大な不具合の可能性
BetaNewsに寄せられた不具合はエクスプローラーに存在するとみられ、次の症状が報告されている。
- エクスプローラーが完全に応答しなくなる
- エクスプローラーからフォルダへのアクセスはできるが、その内容がわからない
- タスクバーが正常に動作しない
エクスプローラーはWindows必須のツールだ。Windowsに保存されているデータにアクセスする場合、頻繁に利用することになる。しかしながら、2月の更新プログラムをインストールすると、エクスプローラーが正常に動作しなくなる可能性がある。
この不具合はWindowsにとって深刻な問題と評価できるもので、原因が更新プログラムに存在するのであれば速やかに改善する必要がある。しかしながら、BetaNewsによるとMicrosoftは現時点で不具合を認めていないという。
対策
Microsoftは推奨していないが、この不具合に遭遇した場合、更新プログラムをアンインストールすることで回避できる。アンインストール手順は次のとおり。
- 設定アプリを起動する
- 「Windows Update」→「更新の履歴」→最下部の「更新プログラムをアンインストールする」を選択
- 「Microsoft Windows(KB5051987)のセキュリティ更新プログラム」右側の「アンインストール」をクリック
- ポップアップ画面の「アンインストール」をクリック
2月のセキュリティ更新プログラムは自動更新となっており、アンインストールする場合は自動更新も一時停止する必要がある。一時停止は設定アプリの「Windows Update」→「更新の一時停止」から期間を指定して行う。
なお、セキュリティ更新プログラム(KB5051987)には悪用確認済みの脆弱性および緊急(Critical)の脆弱性の修正が含まれている(参考:「2025 年 2 月のセキュリティ更新プログラム - リリース ノート - セキュリティ更新プログラム ガイド - Microsoft」)。そのため、更新プログラムのインストールは強く推奨されており、やむを得ない場合を除きアンインストールは推奨されていない。