
昨年12月29日、LPガス大手・日本瓦斯(ニチガス)中興の祖で、会長の和田眞治氏が死去した。72歳だった。
和田氏は「テクノロジーを駆使できない企業は容赦なく淘汰される時代がやってくる」(本誌・2024年新春特別号)というのが持論。2005年の社長就任以来、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進して、経営を効率化。東京電力と業務提携するなど、電気とガスをセットにしたエネルギーソリューションカンパニーへと進化してきた。
実際、同社は21年まで経済産業省と東京証券取引所が選定する「DX銘柄」を6年連続で受賞、会長となった22年には「DXグランプリ2022」に選定されている。
「これからもDXを通じた新しい価値を提供する」(同)という和田氏の思いは、柏谷邦彦社長をはじめとする現経営陣に受け継がれていく。