ダークパターン対策協会は1月31日、ダークパターン対策ガイドラインver1.0を一般公開し、意見公募を開始したと発表した。
ダークパターンとは、Webサイトやスマートフォンアプリにおいて、ユーザーをだまし、判断を誤らせるインタフェースを指す。ダークパターンによって、プライバシーを侵害したり、お金を余計に使わせたりするといったことが発生しており、問題視されている。
「ダークパターン対策ガイドライン」とは
ダークパターン対策ガイドラインでは、同協会が2025年7月より運営開始予定のNDD(Non-Deceptive Design)認定制度における審査対象項目を示すとともに、誠実な事業者に求められる非ダークパターン実装や組織的対策について解説している。
NDD認定制度とは、中立な第三者が、ダークパターンを用いていない誠実な事業者のWebサイトを審査・認定し、改ざんできないロゴマークを付与する制度。消費者が安心できるWebサイトを判別できる目安などを提供することを目的としている。
同ガイドラインは、多くの有識者と一般企業に加え、オブザーバーとして消費者庁、総務省、個人情報保護委員会、経済産業省の政府関係者が参加した分科会における議論を経て策定したという。
ガイドラインに対する意見を公募
同協会は、現実的に遵守内容が企業にとって実行可能であることが重要と考え、ガイドラインに対する意見を広く公募することにしたという。
これにより、多くの視点を取り入れ、実効性のある制度を築き上げることを目指す。提出された意見は、すべて慎重に検討し、必要に応じて本ガイドラインに反映させる予定としている。
意見は同協会のWebサイトのフォームから提出できる。