東京都は1月31日、より多くの人々に都政への興味・関心を持ってもらうことを目指して、AI広報アバター「都庁たまごのたまちゃん」の運用を開始したことを発表した。
運用開始の背景
東京都では、都民の知りたい情報が正しくタイムリーに届くよう、さまざまなメディアを活用して「伝わる広報」を推進している。
一方で、18歳から29歳の都政情報充足度は他世代より低い傾向にあることや昨今のメディア環境の変化を鑑み、縦型×ショート動画といった新たな発信手法を取り入れながら、日々改善を進めているという。
AI広報アバター「都庁たまごのたまちゃん」の概要
このような背景の下、東京都では、都政情報充足度のさらなる向上を目的に、AI広報アバター「都庁たまごのたまちゃん」を制作した。
AI技術を用いて都政情報をわかりやすいテキストや音声に変換し、各SNS(X、LINE、Instagramなど)や動画プラットフォーム(YouTube)上で、1分程度のショート動画にまとめて発信するという。
同アバターは、都政と都民との距離感をなくすといった「殻(課題)を破る」を合言葉に、たまごのモチーフを採用。「都民一人ひとりの気持ちに寄り添い、必要な情報を届け、共感を生み出すこと」を目指し、東京都の地図をあしらった胴体を巧みに動かしながら、都政情報を届ける。
今後は、都民の声や各種データを聴取・分析し、それらを踏まえた情報発信を行うなど、双方向型のコミュニケーション施策も実施する予定としている。