アビームコンサルティングとセカンドサイトアナリティカは1月30日、映像解析AIを活用した製造業の工場・プラント領域における「目視検査自動化ソリューション」を共同で開発し、提供を開始したことを発表した。

  • 目視検査自動化ソリューションのイメージ

    目視検査自動化ソリューションのイメージ

背景

昨今、各業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が加速し、企業・組織の競争力強化や持続可能な成長を実現するためのAI活用が注目されている。特に製造業では、多品種少量生産への対応が進む一方、少子高齢化による労働力不足や業務の属人化といった課題が深刻化している。このような背景から、生産性向上を支える新たなテクノロジーの導入が急務とされている。

そこで、アビームコンサルティングとセカンドサイトアナリティカが有するAI利活用の実績や業界知見をもとに、工場やプラント領域において現在人手で行われている目視検査業務に対して、映像解析AIを用いた「目視検査自動化ソリューション」を共同開発した。

ソリューションの概要

同ソリューションは、人手不足や検査品質の課題を解消し、製造業の生産性向上を支援する。また、ドローンや固定カメラを活用して検査対象を多角的に撮影し、映像解析AIを用いて安全性判定、不良品検知、設備劣化判定といった解析結果を迅速に提供する。

従来の人手による目視検査業務と比較して「業務の効率化:目視検査業務を自動化し、検査時間を大幅に短縮」「検査品質の向上:目視では検知が難しい細部の不良や故障箇所を高精度に特定」「属人化の解消:判断基準の標準化により検査の一貫性を向上」といった効果が期待できるという。