電通は1月28日、国内電通グループ8社と共同で「誰一人取り残されない」コミュニケーションの実現を目指す「みんなのコミュニケーションデザインガイド」を制作し、同日から無料で一般公開することを発表した。

  • 「みんなのコミュニケーションデザインガイド」のイメージ

    「みんなのコミュニケーションデザインガイド」のイメージ

取り組みの背景

2024年4月に改正障害者差別解消法が施行され、企業による障害のある方への合理的配慮が努力義務から法的義務となった。

コミュニケーション領域においてもDEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)の考え方がさらに重要になってきている。

dentsu Japanは、DEIを積極的に推進しており、人権尊重の観点からも事業活動に関わる全てのコミュニケーションを豊かなものにしたいと考えているという。

みんなのコミュニケーションデザインガイドの概要

同ガイドは、国内電通グループ9社の知見を生かし、dentsu Japan横断でDEI課題に対するソリューションを開発・提供する専門タスクフォースである「dentsu DEI innovations(旧 電通ダイバーシティ・ラボ)」や有識者6人の協力のもとで制作された。

当事者一人ひとりのニーズとコミュニケーション時のポイントや留意する事項、イベントスペースやグッズ、動画コンテンツ・CM、ウェブサイト・アプリなど多岐にわたるコミュニケーションメディアにおいて、多様性の課題に対応した事例やソリューションを集約している。

dentsu Japanの従業員約2万3000人が正しい知識を身につけて業務に生かすだけでなく、業界を超えて多くの人々が幅広く活用できる内容として取りまとめている。

同社は、今後もDEIのさらなる推進に取り組み、電通グループの経営方針である「B2B2S(Business to Business to Society)」を実現し、社会課題の解決に貢献していきたい構え。