Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は1月23日(現地時間)、「Microsoft Edge's Bing now hides Google Chrome download link on Windows 11」において、MicrosoftがGoogle Chromeへの対抗策として、Bing.comの検索結果にMicrosoft Edgeの広告を載せてChromeを隠したと伝えた。
Google Chromeが隠れるとは?
Windows Latestによると、Google Chromeが隠れる様子は次の手順で確認できるという。
- Microsoftアカウントからログアウトする
- bing.comから「chrome」を検索する
Windows Latestの実験画像からは、検索結果の最上位にEdgeの広告を表示し、Google Chromeを「もっと表示(See more)」ボタン(白のグラデーション)の下に隠している様子を確認できる。
Google Chrome隠しにトライ
筆者も上記の手順を実行してみたが、まったく同じ表示は再現できなかった。しかしながら、検索結果の最上位にEdgeの広告を表示する動作は確認できた。その後、ChromeおよびFirefoxから検索した場合を調査したところ、次の結果が得られた。
- 日本語版bing.comでは広告が検索結果中段に表示される
- ChromeまたはFirefoxを使用して、bing.comから「chrome」を検索すると、広告が検索結果中段に表示される
- 「もっと表示(See more)」は画面右側に表示され、白のグラデーションで覆う動作は確認できなかった
- 何度も検索すると広告は表示されなくなる
- 検索キーワードに「firefox」を使用すると、Edgeの広告は表示されない
Google Chromeをダウンロードしたくて検索したユーザーに対し、意味のある戦略なのだろうかと疑問を抱くが、Windows Latestは技術に疎いユーザーには十分効果があると説明している。EdgeとChromeの違いを理解していないユーザーなどは、この広告表示で十分だませるという。
このような反競争的な行動は褒められたものではなく、改善が期待される。なお、Windows LatestはYouTubeのパフォーマンス問題にも触れ、どちらにも非があるとしているが、YouTubeの問題は広告ブロッカーが原因との報告がある。