Citrix Systemsは1月14日(米国時間)、「Microsoft’s January security update fails/reverts on a machine with 2411 Session Recording Agent」において、同社のSession Recording Agent(SRA)をインストールしているWindows環境に、Microsoftが公開した1月のセキュリティ更新プログラムをインストールすると失敗する可能性があると伝えた。

  • Microsoft’s January security update fails/reverts on a machine with 2411 Session Recording Agent

    Microsoft’s January security update fails/reverts on a machine with 2411 Session Recording Agent

更新プログラムのインストールに失敗する環境

次のすべての条件を満たす環境は、セキュリティ更新プログラムのインストールに失敗する可能性がある。

  • Windows 11バージョン24H2/23H2/22H2、Windows 10バージョン22H2、Windows Server 2025、Windows Server 2022、Windows Server 2019のいずれかを実行している
  • Citrix Session Recording Agent(SRA)バージョン2411をインストールしている

エラーの原因と影響

原因はSession Recordingバージョン2411に関係する一部のドライバーファイルを更新できないためとされる。バージョン2411よりも前のバージョンでは不具合は発生しない。

Microsoftによると、当該環境に1月の更新プログラムのインストールを試みると再起動までは正常にインストールプロセスが進行するという。しかしながら、再起動後に「計画どおりに進行しませんでした。心配する必要はありません。変更を元に戻しています」などのメッセージが表示され、インストールがロールバックされるとしている(参考:「January 14, 2025—KB5049981 (OS Builds 19044.5371 and 19045.5371) - Microsoft Support」)。

回避策

Citrix Systemsは不具合を回避して更新プログラムをインストールする方法を2つ提示している。いずれも問題のドライバーファイルを読み込んでいると思われるサービス「Citrix Session Recording Monitor」を停止および無効にしてから更新プログラムをインストールする手順となる。どちらの方法も同じ作業を別の手法で行っているだけなので、好みの方法を採用して実行することが推奨される。

なお、更新プログラムのインストール後にアンインストールが必要となった場合、インストール時と同様にサービスを停止および無効にしてからアンインストールする必要がある。