Bleeping Computerは1月14日(米国時間)、「Microsoft 365 apps crash on Windows Server after Office update」において、Windows Server環境で従来のOutlookおよびMicrosoft 365をアップデートすると、これらOfficeアプリがクラッシュすると報じた。

  • Microsoft 365 apps crash on Windows Server after Office update

    Microsoft 365 apps crash on Windows Server after Office update

不具合の影響を受ける環境

アップデートによりOfficeアプリがクラッシュする可能性のある環境は次のとおり。

  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2016

上記の環境において、従来のOutlookおよびMicrosoft 365をバージョン2412(ビルド 18324.20168)にアップデートすると、アプリの起動後まもなくエラーを表示して動作を停止する可能性がある。

原因と対策

不具合の原因はMicrosoft 365アプリの特定の機能のために、Metaが開発したReact Nativeフレームワークを統合したことにあるという。影響を受けたユーザーは、バージョン2411(ビルド 18227.20162)にダウングレードすることで改善する。

Microsoftは自動的にバージョンが戻らない顧客に対し、手動によるダウングレードの実施を提案している。

具体的な手順は次のとおり。

  1. 管理者権限のコマンドプロンプトを開く
  2. コマンド「cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun」を実行する
  3. コマンド「officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.18227.20152」を実行する
  4. 自動更新を停止するためOfficeアプリを起動し、「ファイル」→「アカウント」→「更新オプション」→「更新を無効にする」をクリックする

なお、自動更新の恒久的な停止は推奨されていない。そのため、特別な理由がなければ2月11日(2月のアップデート予定日)以降に自動更新を有効にすることが望まれている。