ICT市場調査コンサルティングのMM総研は12月26日、中学3年生から大学生を対象に実施した「中学生の時のパソコンやタブレットの学校での利用状況」に関する調査結果を発表した。
GIGA世代「学習への満足度」向上
GIGA世代(授業で端末を利用している中学3年生および高校1年生)と非GIGA世代を比較すると、中学校でパソコンやタブレットを利用して学習した割合は、GIGA世代の方が56%上回った。GIGA世代の端末利用率は94%に達し、全国で広く利用が普及していることが分かった。
パソコンやタブレットを使った学習に満足している割合は、GIGA世代は75%、非GIGA世代では36%となり、GIGA世代は利用率に加え、学習への満足度も上がっている。
GIGAスクールで「グループワークやペアワークが増えた」
パソコンやタブレットを使った学習の効果として、「パソコンやタブレットを使った学習の方が楽しい」と答えた割合は、GIGA世代の方が非GIGA世代を8%上回り、「グループワークやペアワークが増えた」と答えた割合も14%上回った。この回答からパソコンやタブレットを使った学習が学習意欲の向上に貢献する可能性が示された。
また、パソコンやタブレットを使った学習の長期的な効果として、「新しい技術を積極的に取り入れる企業で働きたいか」を聞いたところ、「働きたい」と回答した割合がGIGA世代は55%で、非GIGA世代の48%に比べて7%の差にとどまった。
一方で「パソコンやタブレットを使った学習の方が楽しい」と答えた回答者では、デジタル職種に興味のある割合は61%と高く、「楽しいと思わない」と答えた回答者と比較すると25%の差が開く結果となった。