Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は12月22日(現地時間)、「Asus bombards Windows 11 with christmas.exe malware-like Christmas wreath banner」において、ASUSがマルウェアに見えるプロモーションキャンペーンを行ったと伝えた。

  • Asus bombards Windows 11 with christmas.exe malware-like Christmas wreath banner

    Asus bombards Windows 11 with christmas.exe malware-like Christmas wreath banner

悪意のないマルウェア

一部のASUS製コンピュータには、ASUSのゲーミングブランドROG(Republic of Gamers)に対応したゲーム製品を一元管理するプリインストールアプリ「Armoury Crate」が含まれている。今回報告された問題は、クリスマスを祝うイベントの一環として、Armoury Crateが画面の1/3を覆うクリスマスバナーを表示したことにある。

報告によると、コンピュータの電源を入れるとすぐにクリスマスリースと黒い背景のバナーが表示されたという。デザインはお世辞にも素晴らしいとは言えないもので事前の告知もなかったことから、一部のユーザーはマルウェアのようだと報告するなど不満を募らせる結果となった。

原因を調査したユーザーによると、バナーを表示したプロセスは「Christmas.exe」というファイル名の実行可能ファイルで、次の場所に存在したとされる。

  • C:\ProgramData\ASUS\FestsEffect\data\Christmas\christmas.exe

また、同様の実行可能ファイルが「C:\ProgramData\ASUS\FestsEffect\data\HappyNewYear\HappyNewYear.exe」からも発見されており、元日にもバナーを表示する可能性が指摘されている。

対策

このバナー表示に悪意はないが、ユーザー操作を妨害し、恐怖を覚えさせるという点で問題があり、マルウェアと非難されても致し方ない。バナー表示はArmoury Crateが制御しており、アプリをアンインストールすることで回避することができる。

Armoury Crateのアンインストールには専用ツールが必要で、「Armoury Crateサポート」からダウンロードしなければならない。具体的な手順は「How to Cleanly Uninstall and Reinstall Armoury Crate」にて解説している。

Windows Latestによるとこの公式アンインストール方法では不十分とされる。完全に削除するには公式手順のアンインストールに加え、ASUS BIOSの設定からアプリの自動再インストール機能を無効にする必要がある。

容易にはアンインストールできない仕組みにしていることから、ASUSは「Armoury Crate」を強力に推進しているものとみられる。しかしながら、表面上の動作は永続性を確保したマルウェアそのもので、ユーザーを喜ばせるどころか敵意を煽る結果となってしまっている。善意から開発された機能だと思われるが、ASUSには機能の改善が望まれている。