会計ソフト大手のフリーは12月20日、同社が提供するSaaS統合管理クラウド「Bundle by freee」において、「SCIM API」の提供を開始すると発表した。

  • SCIM APIでマスターデータのインポートが可能に

    SCIM APIでマスターデータのインポートが可能に

Bundle by freeeは、情報システム部、人事部、総務部向けの作業自動化ツール。入退社および異動時における、SaaSのアカウント発行や削除、アカウントの棚卸し作業を自動化する。外部共有したままのファイルやフォルダの棚卸しも自動化し、それらの大元になる人事データの統合を行う事も可能だ。

SCIMは、複数のクラウドサービス間でユーザー情報を統合的に管理する規格。同機能により、Bundle by freee上でマスターを作成する際に、SCIM API経由でIdP(Identity Provider)などからマスターデータをインポートする事ができるようになる。

またSCIM API未対応のSaaSのアカウント発行削除もBundle by freeeのSCIM APIを通じて操作する事が可能になるとのことだ。

近年、一企業あたりのSaaSの利用数は増加傾向にある。導入するSaaSによってはSCIM APIに対応していないため、人事情報をトリガーとした自動アカウント発行に対応できないケースがあったという。これらの課題解決に向けて同社はBundle by freeeではSCIM APIを公開した。