Microsoftは12月19日(米国時間)、「Users might receive a Product Deactivated error in Microsoft 365 Office apps - Microsoft Support」において、Microsoft 365 Officeアプリを使用しているユーザーは、ランダムに製品の非アクティベートエラーを受け取る可能性があると発表した。
不具合の発生条件
Microsoftによると、製品の管理者がライセンスレベルを変更した際に、不具合を起こす可能性があるという。これまでに確認されている不具合の発生条件は次のとおり。
- ユーザーを別のグループに移動させることによるライセンスグループの変更(Azure ADグループと、オンプレミスADから同期されたセキュリティグループの両方を含む)
- ユーザーレベルでのライセンス/製品割り当ての変更。Office 365 E3サブスクリプションからMicrosoft 365 E3 サブスクリプションにユーザーライセンスを切り替える場合などが該当する
- 同じライセンスグループまたは異なるライセンスグループへのユーザー削除と再追加
- ユーザーのライセンスまたはサービスプランを切り替える
- 管理者がMicrosoft 365サブスクリプションの「最新バージョンのデスクトップアプリ」サービスを無効にしている
回避策
Microsoftは不具合の原因を調査中として解決策を提示していない。影響を受けるユーザーに対しては、次の回避策のいずれかを実施するように推奨している。
- エラーを通知するバナーの「再アクティベート(Reactivate)」ボタンをクリックする。サインインを求められるのでサインインする
- サインアウトして、Outlookを含むすべてのMicrosoft 365アプリを一度終了する。次にMicrosoft 365アプリを起動して、サインインする
上記を実行しても不具合が解決しない場合は、管理者に連絡してサブスクリプションの有効期限を確認することが推奨されている。また、サポートケースが開いているユーザーに対しては、トラブルシューティングへの協力が呼びかけられている。
協力には「Office ライセンス診断ツール(Office Licensing Diagnostic Tool)」をインストールする必要がある。ツールの配布サイトの末尾に、インストール手順とログの収集方法の解説があり、この手順に従いZIP圧縮したログをサポートケースに追加することが望まれている。