みずほフィナンシャルグループとNTTデータグループ、NTTデータは12月18日、2024年10月、生成AI技術を活用した法人営業の効率化と高度化を目指し、NTT版大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」を基盤とした「〈みずほ〉特化型モデル」の開発に向けた共同研究契約を締結したと発表した。
今回の共同研究は、みずほにおける生成AI活用の新たな可能性を切り拓くことを目指すもの。
両社の取り組み
今回の提携では、「tsuzumi」をはじめLLMの中でも比較的軽量なモデルをチューニングし、自社特化AIエージェントの実現を見据えた開発検証を実施することで、みずほのビジネス革新の可能性を追求する。
具体的には、「tsuzumi」の軽量かつ高効率な特長を生かし、みずほの新人研修資料や社内ナレッジといった内部データに加え、特定業界に関する企業データを継続事前学習させることで、みずほや金融業界に関するドメイン知識を獲得する。
また、事前学習を終えたモデルをインストラクションチューニングすることで、特定の形式に出力を調整する。
「〈みずほ〉特化型モデル」の活用予定
「〈みずほ〉特化型モデル」は、営業業務の効率化、高度化を実現するユースケースへ展開される予定。
例えば、企業分析エージェントや提案書作成エージェント複数のエージェントを組み合わせることで営業活動の効率化・円滑化の実現を目指す。
さらに、適用範囲を拡大することで、デジタルチャネルにおけるパーソナルエージェントの実現をはじめ、グループ全体の業務革新を支える中核的なソリューションの確立も視野に入れている。