キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は12月18日、ID管理やシングルサインオン(SSO)、アクセス制御などの一元管理を目的としたIDaaS(Identity as a Service)「ID Entrance(アイディ エントランス)」のオプションサービスとして「パスキー認証」と「IDプロビジョニング」を同19日から提供開始すると発表した。
オプションサービスの概要
ID Entranceは、各種クラウドサービスへのログインに使用しているIDやパスワードなどの情報を統合管理し、SSOで複数のアプリケーションやサービスを1つのID/パスワードで利用できるサービス。多要素認証や認証ポリシー機能を備えた認証/認可機能をクラウド上で提供しており、連携確認済みのクラウドサービスの数は50以上に及ぶ。
今回、オプションサービスとして開始するパスキー認証は、パスワードを代替するセキュアな認証方法。指紋認証や顔認証、パスキー認証用デバイスのPINコードなどを使用して認証するため、パスワードのやり取りが発生せず、認証情報が漏えいするリスクを低減できるという。価格は1IDあたり月額50円(最低購入数5ID)。
また、IDプロビジョニングは管理者によるアカウント管理の運用負荷を軽減し、ID Entranceに登録されたアカウント情報をもとに、連携したクラウドサービスに対してアカウントを作成することを可能としている。
さらに、ID Entranceで新アカウントを作成した際、連携しているクラウドサービスに対しても同じアカウントを作成するため、管理者が同じアカウントを複数回作成する手間を少なくすることが可能。機能提供開始時点ではMicrosoft 365をプロビジョニング対象とし、順次対象クラウドサービスを拡充していく。価格はパスキー認証と同様となる。
今後、ID Entranceでは継続的に連携可能なクラウドサービスを拡大するとともに、ID管理業務の負荷軽減に向けた機能拡大とセキュリティの強化を図る考えだ。