日立製作所(日立)の米国子会社であるGlobalLogicは12月12日(現地時間)、先進的な 5Gおよび4Gエンタープライズソリューションの導入を加速するため、フィンランドの通信機器大手ノキアとのパートナーシップを発表した。

同協業により、ノキアが通信事業者やシステムインテグレーター、ソフトウェア開発者、ハイパースケーラーと構築しているAPIエコシステムをさらに拡大し、ネットワーク機能の活用とネットワーク資産の収益化を図る。GlobalLogicは、ノキアの「Network as Codeプラットフォーム」を活用し、自動車や産業、金融業界の企業向けに新しいアプリケーションを構築していく考えだ。

GlobalLogicは、まず業務効率の向上、不正利用の防止、顧客体験価値の向上、新たな収益源の開拓を目的としたユースケース開発に注力する。たとえば、産業および自動車業界の企業に対して、5G対応のネットワークAPIを活用することで、フロントラインワーカーの安全性確保や業務の効率化を変革し、サステナビリティ目標の達成を支援する。

また、金融業界では、APIベースのネットワークインサイトやデバイス認証、そしてAIを統合することで、リアルタイムでの不正防止、金融取引の安全性確保、パーソナライズされた付加価値サービスの提供を実現し、顧客の信頼と体験を向上させることが可能だという。

GlobalLogicのコミュニケーション&ネットワークプロバイダービジネスユニット ヴァイスプレジデント(VP)のアシャイ・プネカー氏は「Network as Codeプラットフォームは、世界中の通信ネットワーク、システムインテグレーター、開発者をつなぐことで、統一されたエコシステムを促進する」とコメントしている。