ソフトバンクは12月13日、同社子会社のSTATION Aiが運営する日本最大のスタートアップ育成拠点「STATION Ai」(愛知県名古屋市)に、最新ソリューションの体験型施設「EBC STATION Ai」を、2025年1月に開設する予定だと発表した。
STATION Aiは、地上7階建て、延べ床面積2万3000平方メートルの大型施設で、国内外の500社を超えるスタートアップ企業と、トヨタ自動車をはじめとするパートナー企業約200社が参画する。ベンチャーキャピタル(VC)の支援機関や大学なども参画し、製造業に強みを持つ愛知の既存産業と新規事業を融合させ、新しい価値の創出を目指している。
新設するEBC STATION Aiは、ソフトバンクが運営する施設で、東海地方の企業や自治体などを中心に、最新ソリューションの展示見学や、デモンストレーションの体験を提供する。ソフトバンクやグループ会社、パートナー企業が提供するAIやスマートビル、メタバースなどに関する最新ソリューションに加え、STATION Aiに所属するスタートアップの技術や、東海地方の製造業などによるものづくりの技術を駆使したソリューションなど、合わせて50以上のソリューションを常時展開する予定だ。
ソフトバンクは、企業によるDXの取り組みを加速することを目的とした体験型施設「Executive Briefing Center(EBC、エグゼクティブ・ブリーフィング・センター)」を、2021年6月に本社内に開設し、2000社以上の顧客にさまざまな最新のソリューションを紹介してきた。
EBC STATION Aiでは、これまでの運用実績やノウハウを生かし、ソフトバンクの担当者などが来場者それぞれのニーズや課題に応じて、最新のソリューションや活用事例などを紹介していくとのこと。
また、各種ソリューションを活用した取り組みの実現性や効果について意見交換を行うことで、来場者が抱える課題の解決や新たな価値創出に向けた具体的な施策につなげることを目指す。加えて、来場者とSTATION Aiに所属するスタートアップとの協業を生み出すきっかけとして、最新の技術やソリューションをテーマにした講演や、新たな事業アイデアの創出を目的としたビジネスピッチやセッションなどを開催し、来場者とスタートアップが交流する機会を創出していく。