Microsoftは12月10日(米国時間)、「Windows 11, version 24H2 known issues and notifications|Microsoft Learn」において、Windows 11バージョン24H2にアップグレードするとeScanner Communication Language(eSCL)スキャンプロトコルをサポートしたUSB機器の検出に不具合が発生する問題を修正したと伝えた。
この修正を受けて、セーフガードホールド「ID 54762729」は近日中に解除される。
不具合の概要
eSCLスキャンプロトコルはスキャナーや複合機を対象として設計されたプロトコル。ネットワークおよびUSB接続を介したドライバー不要のスキャンを可能にする。この不具合は、デバイスがeSCLモードからUSBモードに切り替わらず、ドライバーが不一致になることで発生する。
影響を受けるUSB機器を接続すると、検出の失敗や検出を完了できなくなるなどの症状が発生する。Microsoftは不具合の報告を受けて、セーフガードホールド「ID 54762729」を適用し、該当デバイスを接続した環境へのWindows 11バージョン24H2の提供を一時停止した。
解決
この不具合は12月のセキュリティ更新プログラム「KB5048667」により修正された。不具合の影響を受けたユーザーは、更新プログラムを適用することでデバイスを接続できるようになる。
この修正を受けて、セーフガードホールド「ID 54762729」も近日中に解除される予定。Windows Updateリリースチャネルを経由したWindows 11バージョン24H2の提供が再開される。