KDDIとBitStarは12月3日、SNSに投稿した写真や映像を生成AIで解析し、そのデータを元に企業の商品やサービスと親和性の高いインフルエンサーを提案する技術を共同開発したことを発表した。両社は12月4日から同技術を搭載した企業向けインフルエンサーマーケティングサービス「BitStar Match」を提供開始する。
KDDIの自社ブランドのプロモーションや、エイベックス・クリエイター・エージェンシーが開催したイベントのプロモーションに「BitStar Match」を先行導入したところ、AIの提案により最適なインフルエンサーを起用し、分析データからプロモーションの改善につなげられたという。
生成AIを活用した投稿解析データに基づくインフルエンサー選定
従来の「BitStar Match」は、プロフィール内容や位置情報などSNSプラットフォームが開示可能なインフルエンサー属性や、視聴者・フォロワー属性(性年代など)を基にした絞り込みによってインフルエンサーを選定していた。
しかし、今回の技術はインフルエンサーが投稿する写真や映像を生成AIで解析してデータを蓄積し、このデータを基に、ジャンル・分類だけでなく商品名称や活動地域、趣味嗜好など、より柔軟なキーワードで親和性の高いインフルエンサーを選定できるようになった。
SNS上での発信内容の分析によるターゲティングと効果測定
インフルエンサー施策の実施前後でSNS上での発信内容の分析データを活用し、データに基づいたターゲティングと効果測定を提供する。施策実施前には企業の商品やサービスと関連性の強いキーワードを抽出し、ターゲットとすべき顧客の興味関心を明確にする。施策実施後は商品やサービスに関して、SNS上でのポジティブとネガティブな発信量を比較できる。