富士通クライアントコンピューティング、ECに不正注文検知サービス「O-PLUX」導入 クレカ不正ほぼゼロ、工数大幅削減

注文検知サービスを提供し、安全なネット通販のインフラづくりに貢献するかっこはこのほど、ECサイト「WEB MART」において不正注文検知サービス「O-PLUX」を導入している、富士通クライアントコンピューティングへの事例インタビューを公開した。クレジットカード不正利用のほぼゼロと、目視確認など対策にかかる工数を約8割削減を達成し、不正対策と業務効率化を同時に実現した。

かっこが提供する不正注文検知サービス「O-PLUX」は、データサイエンスを活用した独自の審査ロジックにより、不正注文をリアルタイムに検知し、クレジットカードのなりすまし注文、不正転売・悪質転売、後払い未払い等の不正被害の防止、および審査業務の自動化を実現するクラウドサービス。

富士通クライアントコンピューティングが展開するECサイト「WEB MART」で、2023年12月よりクレジットカード不正対策強化のために利用されており、このほど、その導入効果に関する事例インタビューを公開した。

富士通クライアントコンピューティングでは、2021年8月にECサイトをリニューアルして以降、クレジットカードの不正利用が増加していた。ECサイト「WEB MART」では、パソコンなどの高額で換金性の高い商品を扱っていることもあり、2022年には「EMV 3-Dセキュア」を導入し、不正対策を強化したが、依然として不正利用が発生しており、より強固な対策を検討していた。

さらにそれまでの不正対策は担当者が目視で行っており、ECサイトの取引件数増加に伴い、クレジットカード会社との属性確認などの作業も増えたことで、業務負荷が大きくなっていた。こうした背景から、より効果的かつ効率的な不正対策を実現するため、「O-PLUX」の導入に至ったという。

導入の効果には、「O-PLUX」と「EMV3-Dセキュア」の併用により、クレジットカード不正利用のほぼゼロを達成し、コード決済における不正利用にも迅速に対応できたことを挙げた。

さらにこれまで行っていた目視チェックや属性確認などの対策工数は、調整次第で約8割削減できる見込みだという。加えて「O-PLUX」とのAPI連携により審査プロセスが自動化され、担当者の負担が大幅に削減された。

住所表記における半角・全角や、日本語特有の表記ゆれにも対応する「O-PLUX」の名寄せ機能により、従来の対策では対応が難しかったケースでも高精度の不正検知が可能になった。

「O-PLUX」の導入について、富士通クライアントコンピューティング 小谷氏、近藤氏は、「当社では高額かつ換金性の高い商品を扱っているため、早期からクレジットカード不正対策に取り組んできました。しかし、受注件数の増加に伴い、自社対応には限界があり、API連携が可能で実績も豊富な『O-PLUX』の導入を決めました。導入後は審査精度が高まり、目視でのチェックなどの工数も6~8割削減され、業務の効率化を実現しています。今後も、お客様に安心してご利用いただけるECサイト運営を目指してまいります」とコメントした。