東急不動産は11月29日、ディープテック領域のスタートアップの育成と支援を目的とするコミュニティ拠点「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA」(サクラ ディープテック シブヤ)(以下、SDS)を「渋谷サクラステージ」に1月23日に開業することを発表した。
SDSでは、マサチューセッツ工科大学(以下、MIT)の教授陣、東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC)、渋谷区などと連携し、国内外のディープテック領域におけるスタートアップの多角的な支援に取り組む。
その一環として、グローバルなディープテック・スタートアップを対象にスクラムスタジオが運営するアクセラレータープログラム「Sakura Deeptech Accelerator」を開始する。11月29日にティザーサイトを公開し、プログラムへ参加するスタートアップの募集とSDS開業イベント「DEEPTECH INNOVATORS DAY 2025」へのエントリーを開始する。
SAKURA DEEPTECH SHIBUYAの特徴
SDSでは国内外の産官学連携によりさまざまな支援を展開する予定。具体的には、MITの産学連携プログラムを通じたMIT教授陣との連携や、日米に拠点を持つスクラムベンチャーズおよびスクラムスタジオが推進するアクセラレータープログラムの提供、国内外のスタートアップや大手事業会社とコミュニケーションが取れるラーニング・コミュニティを実装するとのことだ。
場所の提供にとどまらない多角的な取り組みを通じて、具体的な事業化が視野に入るアーリー~グロースステージ以降のスタートアップが抱える、事業拡大や国際社会への発信 といった課題の解決を支援する。
SAKURA DEEPTECH SHIBUYA開始の目的
SDSではグローバルなディープテック・スタートアップの支援コミュニティを始動する。渋谷駅を中心とする半径2.5キロメートルの「広域渋谷圏」のまちづくりにおいて、東急不動産は新産業や最先端の事業創出を通じた「価値創造力」の強化に向けてスタートアップ共創に関する取り組みを行進める。
具体的には、スタートアップの成長に寄り添う場所の提供に加え、継続的な出資サポートによる成長支援、産官学のプレイヤーとの連携機会の創出などを通じて、新しい産業の創出をサポートする。
昨今世界的に注目が集まるエネルギー、AI、ロボティクス、クライメートテック、バイオテクノロジーといったディープテック領域は、社会に大きな影響を与える可能性のある高度な技術領域であり、経済産業省をはじめ複数の政府機関も研究開発や技術実装についての支援基金などを表明している。