東京都狛江市、NTT東日本、ティアフォー、マップフォー、計量計画研究所、unerryで構成されるコンソーシアムは、総務省令和5年度補正予算「地域デジタル基盤活用推進事業(自動運転レベル4検証タイプ)」において、2024年4月から、ローカル5G等を活用した遠隔型自動運転の実証を進めている。

公道におけるローカル5Gを活用した遠隔型自動運転実証としては、多摩地区初の取り組みだという。

11月25日、東京都狛江市内でローカル5G等を活用した遠隔型自動運転実証実験の一環として、12月20日・21日に遠隔型自動運転バスの住民試乗会を開催すると発表した。

  • 遠隔型自動運転バスのイメージ

取り組みの背景

狛江市の多摩川住宅地区は、再開発計画により2025年度以降人口が約2倍に増加することが見込まれているという。

しかし、公共交通機関の利用客の減少や乗務員不足によるバス路線の見直し等が実施され、持続可能な公共交通サービスの確立が喫緊の課題となっている。

実証実験の概要

実証実験は、歩行者や自転車、バイクなどさまざまな交通手段が行き交う環境下で、遠隔型自動運転バスおよび道路に設置したスマートポールの適用性を検証し、既存の交通手段と共存したモビリティサービスの構築を目指すこと。

今年度は、多くの利用者が集まる駅を基点とし、歩行者や自転車、バイク等が行き交う道路を通って大規模な住宅地区を結ぶ区間において、「公道での自動運転走行実証」「ローカル5G等の無線通信を活用した走行時の映像・音声通信実証」「スマートポールの活用による交通状況を先読みした走行の実証」を行う。

具体的には、小田急線和泉多摩川駅と多摩川住宅間を結ぶ約5㎞の区間において、ティアフォー社製Minibusを用いた自動走行実証(自動運転レベル2)を実施する。

試乗会に参加するには、事前の申し込みが必要。