世界的なERP(基幹情報システム)ソフトウェア企業であるインフォアの日本法人、インフォアジャパンは11月13日、業界に特化した、自社のクラウドサイトポートフォリオのプラットフォームテクノロジを大幅にアップデートしたことを発表した。新たな機能は、企業の価値の推進を目的とする、インフォアにおける業界特化型製品を大幅に向上するとしている。
インフォアは、目的に特化して、すぐに使用可能な機能を実装した、マルチテナントのクラウドサイトテクノロジスタックを開発するとともに、組織の働き方を再設計し、リスクの軽減を可能にしている。同社は、業界ごとでの自動化を加速させ、AIと機械学習の活用によって、導入企業がコアシステムを中断することなく簡単に導入可能な事前構成されたソリューションを開発している。
「今年10月に、われわれは400以上の新たなイノベーションをリリースしている。こちらは、コアの業界だけではなく、マイクロパーティカルに対してもリリースしている内容になる。AI、生成AI、RPA、また、様々な機能をクラウド移行するといった意味でのイノベーションも展開する。このようなことが可能なのは、業界特化型のアプリケーションを展開しているからだ。それぞれの業界の、生産性が高い企業ほどプロセスの効率化に優先度を置いている。プロセスを効率的に回すことで、ビジネス自体が効率でよく回っていく。このマイクロバーティカルという部分において、われわれがこれだけリーダーシップのポジションを取れているのは、それぞれの業界におけるプリビルトベストプラクティス、 つまり、われわれのソリューションにすでに組み込まれているベストプラクティスをご提供する能力があるからだ」(アジア太平洋地域・日本担当シニアバイスプレジデント 兼 ジェネラルマネージャー テリー・スマグ氏)と語った。
「これらのソリューションがお客様に巨大な価値をもたらすのをうれしく思う。製品に組み込まれたベストプラクティスである、数千のマイクロバーティカルプロセスでは、それぞれの業界に特化したインフォアの深い知識が活かされている。それぞれの製品リリースを通じて、インフォアは変革テクノロジを活用するプレビルドの経験をさらに深めてる。たとえば、プロセスマイニング機能の組み込みにより、お客様は、プロセスの効率性を迅速に調査できるようになり、その結果、事業運営の中断を最小限に抑えながら、最適化と自動化ができるようになる」(最高技術責任者 兼 プレジデント ソマ・ソマスンダラム氏)と述べた。
新たな生成AI機能と追加の経験則によって、例えば、ビジネスディスカッションを明確なビジネス機会へと変換することを可能にしている。
業界に特化したデータとのインタラクションを促進し、より動的かつ直感的で、すぐに実行できるアプローチが実行可能となるため、製造プロジェクトの管理、必要条件の分析、および製品追跡などの時間のかかるタスクに対処できるようになるという。
「当社は、インフォアGenAIの支援により、より優れた正確さと一貫性を持って、プロジェクトを大幅に加速させている。アイテムのマスターデータをクレンジングするという当初の計画では、2人で構成されるチームが80万件を超えるアイテムを手動で集約およびアップデートする予定でしたので、数年かかるだろうと思われていた。インフォアGenAIの支援により、現在当社では、今後6カ月でプロジェクトは完了すると予想している。よりクリーンなデータベースで複製をとる手間が省けるため、在庫費用が少なくとも5%削減されると予想している。これは金額にすると、100万ユーロから200万ユーロの節約になる」(GMM PfaulderのERPシステム&データマネージメント部門グループディレクター エリザベッタ・ヴェネチア氏)と話す。