米Qlik Technologiesの日本法人であるクリックテック・ジャパンは11月19日、生成AIソリューション「Qlik Answers」の日本における一般提供開始を発表した。AWSの東京リージョン内で利用できるようになった。今回の発表は、信頼性が高くコンプライアンスに準拠し、ローカライズされたAIソリューションを通じて日本企業を支援するという同社の取り組みを反映したものだ。
Qlik Answersは、大規模言語モデル(LLM)によるテキスト生成に、外部情報の検索を組み合わせることで、回答精度を向上させるRAG(Retrieval-augmented generation)という技術が使われている。同ソリューションの導入企業は、文書やプレゼン資料、電子メールなどの社内の情報源から、日本語のコンテンツを解析する高度なAIを使用して洞察を引き出すことができるようになる。
Qlik AnswersをAWSの日本リージョン内にホスティングすることで、国内の企業は、待ち時間の短縮、コンプライアンスの強化、信頼性の向上を実現し、より精度の高い洞察を得ることができるようになる。
18日に開かれた記者会見でQlikのマイク・カポネ最高経営責任者(CEO)は「世界のデータの80%は非構造化データだ。これまで多くの企業が非構造化データの活用を試みては失敗してきたが、Qlik Answersを使えば、その可能性と価値を解き放つことができる」と強調した。