Microsoftはこのほど、公式ブログ「Microsoft introduces new adapted AI models for industry」において、業界固有のニーズに対応するための新しい適応型AIモデルを発表した。

これらは業界固有のデータを使用して事前トレーニングされたAIモデルであり、さまざまな業界のユースケースに対応できるという。

  • Microsoft introduces new adapted AI models for industry - The Official Microsoft Blog

    Microsoft introduces new adapted AI models for industry - The Official Microsoft Blog

専門性の高い分野に特化したAIソリューションを提供

医療や製造、エネルギーといった専門性の高い分野では、それぞれ独自の専門用語やプロセスが存在する。また、通常のデータとは異なる独自のデータセットが使用されることも多い。そのため、一般的なAIモデルでは正確な分析や予測をすることが難しい。そこで、実用的なAIシステムを構築するには、ぞれぞれの業界固有の知識を組み込んだAIモデルが必要となる。

Microsoftでは、さまざまな業界パートナーの専門家と協力することによって、業界固有のデータで事前トレーニングして微調整された適応型のAIモデルを構築したという。この適応型AIモデルは、医療、製造、エネルギーといった多様な分野での用途を想定したもので、それぞれの業界が抱える課題や要件に特化したAIソリューションを提供できる。

Azure AIのモデルカタログを通じて利用可能

これらのモデルはAzure AIのモデルカタログを通じて利用することができる。企業はAzure AI Studioを活用して独自のカスタムソリューションを構築できる。また、Microsoft Copilot Studio用のエージェントを構成する際に、この適応型AIモデルを使用することも可能となっている。

Microsoftのブログでは、パートナー企業によるこの適応型AIモデルの活用事例が紹介されている。Microsoftは、この新しいAIモデルの提供によって、より専門性が求められる用途においても、柔軟にAIが活用できる環境の構築を目指すという。