Extremetechは11月13日、「Windows 11 24H2 Reaches More PCs As Microsoft Lifts 2 Upgrade Blocks」において、MicrosoftがWindows 11 バージョン24H2へのアップグレードに対する2件の保護ホールドを解除したと伝えた。
指紋センサーとVoicemeeterの問題が解消
Microsoftは、Windowsのアップグレードにおいて重大な問題が発覚した場合、保護ホールドを設定して影響を受けるデバイスでのアップグレードをブロックすることがある。Windows 24H2でも、リリース後に発覚した複数の問題について、影響与える可能性のあるデバイスに保護ホールドが設定されている。
そのうちの1件は、特定の指紋センサーを搭載したデバイスで、デバイスをロックした後にセンサーが応答しなくなってWindows Hello認証が失敗するという問題。Microsoftは2024年10月8日にリリースした更新プログラム「KB5044284」でこの問題を修正し、2024年11月8日に正式に保護ホールドを解除したという。
もう1件の問題は、オーディオソフトウェア「Voicemeeter」がインストールされたデバイスで、メモリ管理エラーが発生してブルースクリーンになるというもの。こちらはVoicemeeterのバージョン 1.1.1.8、2.1.1.8、および3.1.1.8でWindows 11 24H2との互換性の問題が解消されたため、Microsoftは2024年11月5日に保護ホールドを解除した。
保護ホールド対象のデバイスを使うユーザーのアップグレードが可能に
これらの保護ホールドが解除されたことによって、該当するデバイスを使用しているユーザーもWindows 11 24H2にアップグレードすることができる。
ただし、現時点でもWindows 11 24H2にはまだ少なくとも7件の保護ホールドが残されているという。Microsoftは、影響を受けるデバイスについては手動で強制的に更新しないように警告している。