大林組は11月11日、データセンターの開発および運用を目的とした新会社「MiTASUN株式会社」を設立し、都市型データセンター事業に参入すると発表した。

新会社の狙い

大林グループは、中期経営計画2022に掲げる「持続的成長のための事業ポートフォリオの拡充」として、新たなビジネス機会の創出に取り組んでいる。

今後、大都市圏の郊外部に集中する大規模なデータセンター(郊外型)に加え、エッジコンピューティングのニーズを背景に、データ需要地に近接した都市型データセンターの需要が高まると見て、同事業に参入するという。

新会社は、空室を抱える既存のビルを中容量の電力消費に抑えたデータセンターに改修または建て替えることを狙っている。

今後の予定

2024年11月に新会社を設立し、2028年度には第一弾となる都市型データセンターを東京都港区に開設する。すでに都内で第二弾の用地も確保しており、今後10年以内に総額約1,000億円を投資する計画としている。

  • 東京都港区に2028年度開設予定の都市型データセンターの完成イメージ

同時に、国内外多方面のパートナーとのアライアンスを積極的に進め、他社が保有するビルのデータセンター化や、他のデータセンター事業者との相互接続により、2031年度までに40MW級のデータセンター群を構築する構え。