ヤマトHD、3PL事業を行うナカノ商会を子会社化 法人ビジネス領域を拡大

ヤマトホールディングスは11月5日、3PL事業などを展開するナカノ商会の株式を取得し、子会社化すると発表した。コントラクト・ロジスティクス(CL)事業の拡大、エクスプレス(EXP)事業とのシナジー創出、両社リソースの共同利用などのコストシナジー創出などを通じて法人ビジネス領域の拡大を目指す。

ヤマトホールディングスは、11月5日開催の取締役会において、ナカノ商会の株式取得を決議した。これによりナカノ商会の発行済株式の87.7%を保有し、ナカノ商会はヤマトホールディングスの連結子会社になる。株式の取得価額は469億4300万円。株式取得実行日は12月1日の予定。

ヤマトグループは、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画「サステナビリティ・トランスフォーメーション2030 ~1st Stage~」において、基盤領域(エクスプレス事業)の利益成長に向けた収益拡大、および宅急便ネットワークの強靭化、成長領域(コントラクト・ロジスティクス事業、グローバル事業)の拡大による事業ポートフォリオの変革に取り組んでいる。

一方、ナカノ商会は、保管・庫内作業・輸送サービスに加え、顧客仕様に再構築した物流施設のサブリースなど、顧客ニーズに合わせた複数の機能を一貫して提供することで、小売事業者や、食品等のメーカー・サプライヤー、EC事業者の上流の物流領域を中心に法人顧客を有している。

今回の子会社化によりナカノ商会がヤマトグループに加わることで、コントラクト・ロジスティクス事業の拡大、エクスプレス事業とのシナジー創出、両社リソースの共同利用等コストシナジー創出(コントラクト・ロジスティクス事業・エクスプレス事業)などを通じて、法人ビジネスの領域拡大を目指し、株式取得の決定に至ったとしている。